『ポプテピピック』は百合である。
ポプテピピックは百合。
『ポプテピピック』をご存知だろうか?
大川ぶくぶ先生著の大人気ギャグマンガ、いや、クソマンガである。
出版元である竹書房の看板に「指定暴力団」と落書きし、「もしもし ポリスメン?」と通報する女の子の画像を見たことがある人も多いのではないだろうか。アレだ。アレ。アレ。お前だよ。お前。お前!お前!お前!お前ーーッ!!
私が最初に言い出した事になんねーかな
先日、私は、この作品を読んだことがある百合友に「ポプテピピックは百合!ピピ美はポプ子のことを愛しているんだよ!!」と力説した結果、「ごめん、自分はまだその域に達していないから分からない」と拒絶されてしまい、途方にくれた。なんでや!ヤマカン関係ないやろ!!そういえば、WUGって仙台が舞台なんだね。初めて知った。板垣さん頑張ってください。
あー そーゆーことね 完全に理解した(←わかってない)
いやいやいやいや、どう考えても百合だろ?ビックリするほど百合トピアの様相を呈してるよ。ポプテピピックは。例を挙げよう。幸いにも単行本の4コマには通し番号が振ってあるので、それに沿って私が「これは百合の波動を感じる…!」と思ったものをいくつか紹介する。番号が振ってあるなんて、囚人みたいでシャレオツやん?
(1)ポプ子に小突かれても怒らないピピ美
完全にじゃれあいである。初っ端から見せ付けやがって!
(5)上士様にポプ子の命乞いをするピピ美(龍馬)
命を救う為なら身体を張ることも辞さない。
(6)写メを邪魔されても怒らないピピ美
普通にイラッとするようなことをされても平気。
(10)私のことどれくらい好きか教えて→いっぱいちゅき
惚気やがって…
(11)「私の方が先に大人になったらどうするか考えといて」と言われ、ポプ子放心
こうなってしまうほど、ピピ美のことを想うポプ子。
(18)ピピ美の好きな曲を把握しているポプ子
相手の趣味嗜好は完全把握済み。
(45)ナデナデシテホシイノォ〜♡
ストレートな愛の要求である。
(133)干物妹になったポプ子を可愛いと褒める
惚気やがって…part.2
(134)優しく慰める
相手を慰めるためには持論の変更も辞さない構え。
(140)タイミングを間違えてピピ美を滑らせてしまったことに責任を感じ、ポプ子、ドラムスティックを折って反省。そして二人で泣く。
悲しみは二人で分かち合うのである。
(151)かっこいい…
かっこいい…
(160)エイサイハラマスコイおどりを「流行らない」と一蹴したらポプ子は泣くだろうなと、意に反することを言うピピ美。
相手を傷付けない為には持論の変更も辞さない構え。
etc...
細かく挙げようとするとキリがない。
単行本をご覧になった方は分かると思うが、この二人、ケンカをしないのである。これは、このマンガに於いて大変珍しい人間関係だ。
この二人、特にポプ子は、初対面の人間に掴みかかる、サブカルクソ女が乗っているというだけでキレて車で突っ込もうとアクセルを踏む、自宅前に来たメリーさんを釘バットで追い回す、連載終了の腹いせに竹書房ビルを殴って破壊する、などは日常茶飯事なので、本来、この血の気の多さならポプ子とピピ美で5,6回は本気の殺し合いをしててもおかしくないのである。
だが二人は仲が良い。仲が良いを通り越して、お互いの全てを受け入れているようにさえ見える。辛辣なツッコミや事故による過失致死傷に見舞われる場面*1は多々あるが、それで相手を恨むようなことは全く無い。というか、こいつらいつもくっついてんな…ってくらい、常に一緒にいる。あれ、付き合ってんじゃね?
とにかく、あなたが百合厨であるならば、一度『ポプテピピック』は読んでみて欲しい。この二人の関係性に百合の波動を感じずにはいられないはずだ。え、感じない?さてはアンチだな、オメー。
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*1:ポプ子の自爆に巻き込まれてピピ美が死ぬなど