良い百合とはイー・イー・百合である。
あなたの”良い百合”とは何だろう?
百合本で満たされた喫茶店のマスターになって、女子高生同士の恋路を見守るのが将来の夢なズゴックです。こんにちは。皆さん良い百合読んでますか。読んでたら是非教えて下さい。お願いします。教えろ。
さて。今、「良い百合」と申しましたが、果たして「良い百合」とは何でしょう?
(缶乃『あの娘にキスと白百合を』より)
おねロリ?幼なじみ?社会人?学生?姉妹?三角関係?とってもライトなキャッキャウフフ?悲恋?アダルトな関係?百合にも色々ありますよね。何を良いと考えるかは、あなたが百合に何を求めているかによると思います。
(鳴子ハナハル『蒼い炎 薫る土』より)
というわけで結論としては「人それぞれです」。
…で、まとめてしまっては文を書き始めた意味が無いので、「私がどんな百合に惹かれるか」についてお話しようかと思います。
(西UKO『となりのロボット』より)
先程からサブリミナルのように画像が挿入されておりますが、引用です。主従関係が曖昧な上に、本文の量が少ないのでは?と、正直自分でも思いますが、引用です。頑張って本文たくさん書きます。
今載せている場面は、私が「良い百合だな」と思った作品の中から共通した部分を抜き出したものです。さて、どんなテーマにそって集められた画像かお分かりになりますでしょうか。
(芥文絵『そうして私たちは』より)
泣き顔?確かに泣いている顔は多いですが、そればかりではありません。ところで美人が顔グシャグシャにして泣くのって良いよね。あと、勝ち気な娘が悔しそうに涙を一筋流すのも趣があるよね。
(菅野マナミ『ひまわりさん』より)
…話が逸れました。「良い百合とは何か?」です。
私、思うに、良い百合とはイイ百合じゃないかと。
(仲谷鳰『やがて君になる』より)
私の良い百合(=E.E.な百合)
待ってください。話を聞いて下さい。イイ百合、つまりE.E.百合こそが至高だと思うのですよ。E.E.とは”Explosion of Emotion”、即ち、「感情の爆発」です。
感情の爆発。喜び。悲しみ。怒り。嫉妬。ドス黒い欲望。
百合は、女性のそんな繊細かつ美しく歪んだ感情のすれ違いを憂いたり、それが解消された時のカタルシスを愛でるものだと私は思っています。
(上北ふたご『映画 ふたりはプリキュア Splash☆Star チクタク危機一髪!』より)
だからそう、「感情の爆発」。これをクライマックスにどのような形で表現するかによって、その作品が素晴らしい物になるかどうかが決まります。もちろん、百合の醍醐味はこればかりではありませんが、私はこれが大好きで大好きで、もう、紅薔薇姉妹怖い。
特に冒頭で出した、雨隠ギド先生の短編集『終電にはかえします』収録の『少女プラネタリウム』。E.E.という意味ではこれが一番好きです。
ふとしたことから仲良くなったクラスメイト。彼女に特別な好意を持つか持たないかというタイミングで、主人公はちょっとした誤解をし、自分の中に醜く汚い嫉妬心が生まれるのを自覚してしまいます。でも感情を素直にぶつけることが出来なくて、変心を咎めてきた彼女に「あなたのことは友達と思ってない」などと、心にもない言葉を発してしまうのです。
これでいいんだ。仲良くなる前に戻っただけだ…。
主人公の気持ちを聞いて、「そう。すごく残念。」と踵を返す彼女。でも、去り際に彼女が泣いていることに気付いてしまった主人公は
こ こ で 大 爆 発 ! !
待って!嘘なの!さっきの嘘だから!泣かないで!大好き!大好きなの!!
…ということになってしま ごめん説明しちゃったよごめんなさいだってもうこれ書きながら今泣いてるからね盛り上がりすぎて本当にごめんなさい。
むしろ、あったら教えて下さい。
とまぁ、こういうのが大好物なので、そういう作品を見かけたら教えて下さい。よろしくお願いします。教えろ。
また、一口に「感情の爆発」と言っても、今挙げた例のように、表に発散させるものばかりではありません。表情にはあまり出さなくても、心の中で爆発を起こしているものも多々あります。そういうのも大好きです。
余談ですが、「あなたなんてプリキュアってだけで、友達でも何でもないんだからー!*1」が、如何に珠玉の百合だったか再認識させられました。なぎほのイイよね…。
というわけで、「良い百合はE.E.百合である」ということを覚えておきましょう。ありがとうございました。
あなたの「良い百合」は何ですか?