ソースは俺の妄想!!ブログ

百合やプリキュアやその他について。Podcast「ソースは俺の妄想!!」の補足など。

サイン会と、拗らせたオタクの感謝の気持ち

こちらも併せてお楽しみ下さい。

缶乃先生ありがとうございました!

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 去る3月19日にアニメイト池袋本店で『あの娘にキスと白百合を』の作者、缶乃先生のサイン会*1に参加しました。時刻を2回に分けての開催(恐らく50名×2=100名くらい)で私は後半でした。緊張した。

 思えば、私が『あのキス』1巻を見つけてジャケ買いしたのもアニメイトさんでした。何かのご縁でしょうか。缶乃先生ありがとうございました。

拗らせたオタク

 今回、ふと思い出したことがあります。もう3年前に収録したこの番組です。

『私の愛した椎名高志

http://oremou.seesaa.net/article/346548301.html

 最後の方で、チャリティーサイン会に参加した時のことに言及し、「ありきたりなことではなくてもっと気の利いたことが言えたら良かった」と後悔の弁を述べておりますが、実は缶乃先生のサイン会でもそうでした。「進歩していない」と言ってしまえばそれまでですが(苦笑)、それだけではない、何かモヤモヤした気持ちがあり、それが何なのか、今になってようやくちょっと分かった気がしたので、筆を執ることにしました。

 サイン会自体は大変満足で、もう有り難い限りだったのですが、面倒くさいオタクの私が悩んだのは「自分は、自分のとった行動に満足だったのか?」ということでした。こんな素晴らしい出来事なのに、心のどこかに引っかかりを感じるのは何故か。これはあの時と同じだ、と思ったのです。

 例えば「先生に話したいことをあれこれ決めていたのに、話せなかった自分」が不満だったのだろうか?と考えると、それは確かに残念だったけれど、意外とそこまで強く後悔しているわけではありませんでした。

 だって、本来ならば、単行本の1ページ1ページを開いて「ここの!このコマのこれがですね!非常に良くて…!」と逐一本人の前で感想を述べたいくらいだし、恐らく他のファンの方も大して変わらないのではないかと思うんです。でも時間制約のある中、それが出来ないことは始めから分かっています。それなのに、今更、一言二言が話せなかったからと言って、(全く後悔していないと言えば嘘になりますが)大して変わりません。

顕示欲も承認欲も超えた欲*2

 じゃあ何だろう?

 よく、好きなアイドルや作家さんに向けて「自分が如何に熱烈なファンか」「ファン歴が長いか」を認知してもらいたい自己承認欲求というものがありますが、それもあまり強くないような気がしています。実際、椎名先生にも「中学生の頃からファンでして~」と伝え、「そうですか、ありがとうございます」と応えて戴けました*3が、「(違う。俺が伝えたかったのはそういう事じゃないんだ…!)」という自分でもよく分からない”小さな渦”が心の中でずっと残っていたのです。普通は嬉しくて堪らない場面の筈。いや、嬉しかったんだけれど。

 あと、今回も、サインに自分の名前を入れて戴いたのですが、ハンドルネームではなく本名でした。これは私のポリシーみたいなもので、コロコロ自分で変えることのできる名前よりも、一生変わることのない本名で貰いたいという思いから、サインを戴く時はいつもそうしています。結果的に「私がズゴックである」と告げずにお会いした、ということになります。

 ハンドルネームはお土産に同封したお手紙には書きましたが、その場で先生御本人に見られることはまずないと計算の上でした。名乗れば、もしかしたら「(ああ、あの人か)」くらいに思われていた可能性もありますが*4、始めから名乗るつもりもありませんでした。恥ずかしいし。まぁ、平たく言えば、卑怯者です。(笑)

感謝欲

 承認されても満たされない、承認されたくないのだとしたら、この欲は何でしょう?そんなことをボンヤリ考えていたら、ようやく一つの結論に達しました。

 

「ああ、自分は『いかにあなたへ感謝しているか』を伝えたかったんだ。」と。

 

「少しもそれが伝えられてないから悶々としているんだ」と。

 

自分の心を支え、形作る、栄養素

 声優の松来未祐さんが亡くなった時、私は、

「人を食べ物に例えるのはどうかと思うけれど、『あなたは今後の人生、この食材を二度と食べることが出来ない』と言われたようなショックを受けた。食物が自分の身体を形作っている材料ならば、私の好きな作品を作り上げた人たちは、自分の精神を形作っている材料のひとつである。それは精神全体からすれば、数百分の一、数千分の一に過ぎないかもしれないけれど、それが突然欠けてしまった様に感じた。」

と表現しました。(『プリキュアオールナイト上映/松来未祐さん追悼』

  自分の好きな作家さんたちも同じことで、自分に幸せを与えてくれる存在であります。「美味しいものが食べられた」とか、「誰かに褒められた」とか、そんなものまで含めた人生の幸せ全てからすると、ほんの数%~零点数%でしかない幸せですが、定期的に幸せを与えてくれる大切な大切な存在なのであります。

 その幸せを与えてくれる相手に直接会う機会があったのに、「感謝を伝えきれていない」とどこかで感じていたんです。やっと分かりました。

そしてPodcast

 きっと、私のこの訴えを聞いても、作家さん達の大半は「いえいえ、作品を読んで、買ってくれるだけで十分です。いつも応援してくれてありがとう。」と、いみじくも仰るのでしょう。だけれど私の業は深く、それだけでは満足出来ないのです。東京ドームで何杯分になるか分からないほどの感謝をしたかったのです。

 

 皆さん、分かって戴けますか?それほど感謝を溜め込んでいるのに、サインを貰った相手から逆に「ありがとうございます」なんて言われるんですよ?!(笑)

 

 いやいやいやいやいや……そんな風に言ってもらえる資格は私にはありません。

 

 結局、そういう無意識の思いが、私にPodcastを作らせていたんだとようやく分かりました。な、面倒くさいだろ?w

 

 私の、(オタ方面における)一番の幸せは、「自分の力で自分の好きな作家さんのファンを倍増させること」です。もちろんそれは理想なので、試行錯誤してきた結果、今はもう、地道にやっていくしかないのかな、と考えが落ち着いてきましたけれど。

↓ 

zgok.hatenablog.com

 

 作家さんの、特にマンガ家さんの中には時々、「自分のやっている仕事は娯楽産業なので、世の中に絶対必要なものではない。」と卑下なさる方も居ます。とんでもない。”人はパンのみにて生きるにあらず”です。あなたの作品に心救われているファンの存在をどうか忘れないで下さい。自分の仕事をどうか誇りに思って下さい。

 

 

 私に幸せをくれるあなたが、幸せでありますように。いつもありがとうございます。

 

  

椎名大百貨店 (サンデーGXコミックス)

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サイダーと泣き虫。 (百合姫コミックス)

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*1:https://twitter.com/madness933/status/711111400681185281

*2:ちなみに顕示欲と承認欲は似ていますが、前者が自己完結なのに対して、後者は相手にそれを受け止めて貰う所で完成するものです

*3:きっと何百人ものファンから同じこと言われてきただろうなぁ、椎名先生。

*4:タグ付けて自動投稿ツールで毎日『あのキス』の感想を述べた回をツイートし、ドラマCDのP氏にもRTされたのに、先生御本人の目に留まってないのなら奇跡w